研究課題/領域番号 |
17K13821
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
市原 勇一 京都大学, 経営管理研究部, 特定助教 (80781830)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 両利きの経営 / マネジメント・コントロール・システム / 管理会計 / マネジメント・コントロール |
研究成果の概要 |
企業の持続的な競争優位の源泉として注目を集めている両利きの経営について、管理会計システムを中心とするマネジメント・コントロール・システム(MCS)がどのような役割を果たしているかを解明するため、文献研究および事例研究を実施した。 文献研究を通じて、探索活動と深化活動のそれぞれに適合したMCSを使い分けることが効果的であると明らかになった一方で、MCSの利用が探索活動と深化活動の統合にどのように影響するのかという課題が提示された。 本課題を解明するため、事例研究を実施し、会計責任の共有や間接費の配賦によって構築されるインタラクティブ・ネットワークが探索活動と深化活動の統合を促進することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、これまで研究が不足していた「両利きの戦略を実行するためにマネジャーが必要とする特定のミクロなメカニズム」(Tushman and O'Reilly, 2011, p.8)に対して管理会計システムを中心とするマネジメント・コントロール・システム(MCS)の観点から一定の回答を与えている点で学術的に意義がある。 社会的意義としては、グローバルな競争環境において持続的な競争優位の確立を目指す企業に対して、MCSの設計や運用を工夫することで両利きの経営が可能となることを示唆している点が挙げられる。
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