研究課題/領域番号 |
17K13824
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
山下 知晃 福井県立大学, 経済学部, 准教授 (50754553)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 会計上の損失 / 経営者交代 / 業績悪化 / 財務会計の契約支援機能 / エージェンシー理論 / 会計利益 / コーポレート・ガバナンス |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、会計上の業績悪化(損失計上)と経営者交代の関係を明らかにすることである。本研究では企業が会計上損失を計上することになった原因に注目し、企業が損失計上に陥った原因が、会計上の業績と経営者交代との関係にどのような影響を与えているかについて分析を行っている。本研究では、まず損益計算区分の違い(反復的な項目から生じた損失か、非反復的な項目から生じた損失か)に注目し、さらに産業レベルの負の経済的ショックの発生にも注目して分析を行った。本研究の結果は、損失の計上と経営者交代は関連しているもの、その関連の強弱に対して、上述の要因は必ずしも影響を与えていない可能性を示唆するものであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
会計上の損失が企業を取り巻く利害関係者の経済的意思決定にどのような影響を与えているを明らかにすることは、会計利益が経済社会において果たす役割を解明するうえで重要だと考えられる(例えば、Klein and Marquardt 2006)。本研究は会計上の損失計上が経営者交代の意思決定に与える影響について、会計上の損失の性格(会計上の損失を計上することになった要因)を踏まえて分析しており、これまで研究が十分に行われてこなかった観点から上述の論点について検討を行ったものとなっている。したがって、本研究の分析は会計上の損失が経済的意思決定に及ぼす研究や経営者交代に関する研究に貢献し得るものである。
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