研究課題/領域番号 |
17K13825
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
松岡 孝介 東北学院大学, 経営学部, 教授 (30453351)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 顧客エクイティ / 顧客生涯価値 / 顧客収益性分析 / 収益会計 / 顧客会計 / マルコフ過程 / モンテカルロ・シミュレーション / 差異分析 / 関係性マーケティング / 管理会計 |
研究成果の概要 |
収益会計におけるマルコフ連鎖モデルを発展させ、顧客の獲得、維持、および拡大を狙ったマーケティング・プログラムが顧客エクイティに及ぼす影響を推定する新しいモデルを提示した。このモデルを感度分析やモンテカルロ・シミュレーションといった計画の手法、および差異分析のようなコントロールの手法と組み合わせることで、マーケティング・プログラムに関わる意思決定が可能となることを、ホテル業のデータを示した用いて例証した。この他、顧客会計に関わる体系的な先行研究レビューや、ホテル業における顧客関連の非財務業績(顧客満足、ロイヤルティ、知覚価値)と価格設定との間の相互関係を扱う事例研究を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マーケティング・プログラムは、顧客の獲得、維持、および拡大を狙って行われる。これら3つの財務的効果を一度に測定するモデルは知る限り存在せず、このような手法を開発したことが本研究の第1の意義と言える。第2に、製品ではなく顧客、原価ではなく収益に着目することを通して、管理会計とマーケティングの接合を推し進めたことである。製品原価計算を基軸とする従来の管理会計では、マーケティングに関わる財務的効果を測定しようとする取り組みは限られていた。最後に、本研究は実企業から取得したデータを用いているために、実用可能性の確保された手法を提示しているという点で、社会的意義があると考えられる。
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