研究課題/領域番号 |
17K13834
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
井上 秀一 追手門学院大学, 経営学部, 准教授 (00785909)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 医療機関 / 管理会計 / ミドルマネジメント / 会計化 / 吸収役 / 双方向の窓 / 専門職 / 管理会計システム / 会計学 |
研究成果の概要 |
本研究の成果は以下の三点に集約できる。 (1)ミドルマネジメントは,現場への会計的な圧力によって現場の本来の姿が歪められてしまうことを防ぐために吸収役の役割を果たす。この場合,管理会計システムと現場の活動はルース・カップリングあるいはディカップリングの状態で維持される。(2)業績悪化をトリガーとして,ミドルマネジメントは吸収役を維持できなくなり,双方向の窓の役割に切り替わる。この場合,管理会計システムと現場の活動の連動が図られる。(3)各診療科別の損益データをはじめとした粒度の細かいデータをタイムリーに現場に提供することでミドルマネジメントの役割が吸収役から双方向の窓に切り替わる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義について,本研究は,先行研究で議論されている会計化の概念を拡張したうえで,経験的なデータに基づくプロセスベースの知見を加えたことに貢献がある。 研究成果の社会的意義について,本研究で議論している医療機関の会計化とミドルマネジメントの役割は,本研究のリサーチ・サイトでのみ発生する特有の問題ではなく,管理会計システムの導入を行う医療機関一般で起こりうる問題である。したがって,本研究の成果は,特定の医療機関に限定されるものではなく,他の医療機関においても同様に議論が可能である。
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