研究課題/領域番号 |
17K13837
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 椙山女学園大学 (2019-2020) 宇部工業高等専門学校 (2017-2018) |
研究代表者 |
苗 馨允 椙山女学園大学, 現代マネジメント学部, 講師 (60749414)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 国際財務報告基準(IFRS) / コンバージェンス / 任意適用 / 強制適用 / 制度の補完性 / 公正価値会計 / 中国の会計環境 / 中国の会計制度 / 国際会計基準 / コンバージェン / 会計制度の変遷 / 周辺制度の発展 / 中国におけるリース会計 / 中国における金融商品の測定 / 会計学 |
研究成果の概要 |
本研究は比較制度分析の手法を援用し,中国固有の周辺制度とアングロ・アメリカン会計モデルとの摺り合わせを解明することを主な目的としている。中国の会計環境に関する社会的,組織的,専門的,政治的,会計的な側面からの分析によって,IFRSの厳格な実施を確保するための周辺制度が未だ整備されていないため,中国におけるIFRSの全面的な採用に支障が生じうることが解明された。さらに,1979年以降の中国の会計制度の変遷に関する分析によって,中国におけるIFRSとのコンバージェンスは,様々なコンフリクトを伴い、また監査やエンフォースメンなどのインフラの改善と共に発展してきたプロセスであることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中国におけるIFRSとのコンバージェンス,日本におけるIFRSの任意適用,およびオーストラリアにおけるIFRSの強制適用を巡る諸問題に関する分析は,現存の会計システムの多様性の源泉について深い理解を与えることができる。 また,本研究はIASBおよび各国の会計基準設定主体に有意義なアプリケーションを与えることができる。研究結果は,会計に関連する周辺制度がアングロ・アメリカン国におけるその制度に収斂しない限り,たとえIFRSがアドプションされても,各国における固有の周辺制度との間で不適合が生じ,IFRSの一貫した実施が保証できず,高品質の会計情報が生み出されない可能性があることを示唆する。
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