研究課題/領域番号 |
17K13839
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
木村 豊 筑波大学, 人文社会系, 研究員 (70769059)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 都市 / 戦争災害 / 集合的未来 / 民間防衛 / 社会学 |
研究成果の概要 |
本研究では、主として第二次世界大戦期の東京と第二次世界大戦期および冷戦期のニューヨークにおける未来の戦争災害イメージについて歴史社会学の観点から検討した。それによって本研究では、第二次世界大戦期における東京の民間防衛が共同性に重きを置いてつくられていたのに対して、第二次世界大戦期および冷戦期におけるニューヨークの民間防衛は公共性に重きを置いてつくられており、両都市においてそうした民間防衛と未来の戦争災害イメージが相互に影響を及ぼしていたことが明らかとなった。またそれを通して本研究では、社会学において未来について記述・分析することの可能性に関する示唆を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会の中で未来の戦争災害がどのように予期されているのか、また、未来の戦争災害イメージは社会にどのような影響を及ぼしているのかについて明らかにする本研究は、未来に起こり得る社会の危機について社会学的に調査研究するという新たな研究領域を切り開くものであると考えられる。また、本研究の成果が社会に広く公開されることによってそれは、戦争災害に限らず自然災害やテロなどを含めた将来起こり得る社会の危機に対して私たちはどのように備えることができるのかについての社会的な理解を深めるものとなると考えられる。
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