研究課題/領域番号 |
17K13840
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
福井 康貴 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (20712839)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 転職 / 長期雇用 / 経済社会学 / 社会階層論 / 入職経路 / 社会学 |
研究成果の概要 |
雇用形態等による労働市場の分断や、少子高齢化に伴う労働力人口の縮小が進む中で、円滑な労働移動を可能とする外部労働市場の構築や、就業を継続できる内部労働市場の整備が求められている。本研究では、経済現象の社会的要因を考察する経済社会学と、社会的資源の格差や不平等を探求する社会階層論の枠組みに立脚し、社会階層と社会移動全国調査や雇用動向調査、職業キャリアと働き方に関するアンケート調査、高年齢者の雇用に関する調査のデータなどを用いた分析を実施し、学会での口頭発表や論文・書籍の刊行を行い、日本の労働市場における入職経路の役割や再チャレンジが容易な労働市場の設計に関して有用な学術的示唆を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ハローワークや友人・知人の紹介を利用することで正規雇用になりやすいことや、壮年女性において短期勤続層と長期勤続層に二極化する傾向が見られること、正社員での就業継続を重視する企業や、同じ仕事を継続させる企業で収入の低下が抑制されていることなどの知見を、ミクロデータを用いた経験的研究から明らかにした。また入職経路の分析に求められる方法論的課題や効率性・公平性の観点から社会ネットワークや公共職業紹介を検討していく端緒を開いた。こうした研究成果には、労働研究の分野における事実発見という学術的意義に加えて、日本の労働市場をより公平で効率的にすることに貢献するという社会的意義があると考える。
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