研究課題/領域番号 |
17K13841
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
定池 祐季 東北大学, 災害科学国際研究所, 助教 (40587424)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 災害文化 / 災害伝承 / 追悼行事 / 語り継ぎ / 災害遺構 / 追悼 / 伝承 / 新聞分析 / 新聞報道 / 防災教育 |
研究成果の概要 |
本研究は、様々なハザードに起因する災害事例の比較研究を通して、災害文化の形成・継承・変質過程に関わる理論的考察を深めることを目指して実施した。その結果、以下のことが明らかになった。 まず、各プロセスには災害の常襲性(頻度)・将来予測が影響を与えうることが明らかになった。「あの大災害」をどのように伝えるのか、恵みと災害を繰り返しもたらす自然にどう向き合っていくのかというテーマに向かう中で、個々の特徴があらわれていった。次に、他の被災地との交流などによって、双方の災害文化に影響を与えうることが明らかになった。また、行政と住民の追悼や伝承の姿勢やあり方が、これらと密接に関わっていることも確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、頻発する災害により多くの関心が集まっている災害伝承や教訓に関わることがらについて、「災害文化」という切り口でフィールドワークを通した社会学的な視点による貢献を目指したものである。災害は個別性の高い事象であるが、継続的に個々の被災地に関わることや、また被災地間のつながりを丁寧にたどることを通して、一般性を見いだしつつ実践的であり、社会、特に被災地に貢献していく学問の萌芽もみられた。
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