研究課題/領域番号 |
17K13845
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 北海道大学 (2019-2021) 京都大学 (2018) 大阪大学 (2017) |
研究代表者 |
樋口 麻里 北海道大学, 文学研究院, 准教授 (80755851)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ケア / 脆弱性 / 社会的排除 / 社会学 / 社会意識 / フランス / 日本 / 社会的包摂 / 精神障がい / アソシアシオン / 福祉社会学 / 国際比較 / ミックスド・メソッド・アプローチ |
研究成果の概要 |
労働が困難なほどの心身の脆弱性をもつ人々は、社会的入院や貧困、必要なケアが十分に受けられないといった状況に陥りやすく、これらの人々が社会的排除に遭うリスクは相対的に高い。 本研究では、そうした人々の事例として、精神障がいをもつ人々(以下、精神障がい者)に焦点を当て、精神障がい者のもつ脆弱性が、かれらと周囲の人々との関係に与える影響について、フランスの当事者グループにおける参与観察とインタビューによる質的調査、そして日本およびフランスの一般市民を対象にした量的調査から検討した。また、質的データの効率的な分析、ならびに質的データの分析方法の教育におけるQDAソフトウェアの利用方法を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、脆弱性が精神障がい者とその周囲の人々との関係に与える影響について、精神障がい者という具体的対象に対する社会意識や、周囲の人々との相互作用行為から実証的に検証を行った。それによって、脆弱性に触れる経験と社会規範との関連性や、精神障がい者に対する肯定的な社会意識の要因、精神障がい者が他者と対等に意見を尊重される場面設定に必要な条件等に関する仮説を提示した。これらの仮説は、心身の脆弱性をもつ人の社会的排除のリスクの低減につながるものと言える。
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