研究課題/領域番号 |
17K13849
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 上智大学 (2020-2022) 東洋大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
石井 由香理 上智大学, 総合人間科学部, 准教授 (90788431)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ジェンダー / 規範 / 異性装 / 女装者 / 都市 / 女装 / ジェンダー・アイデンティティ / トランスジェンダー / 性別違和 / クロスドレッサー / セクシュアリティ / リスク / 女装者愛好男性 / 保健医療 / 貧困 / 商業 / ジェンダー規範 |
研究成果の概要 |
本研究は、性別違和を抱く人や異性装者について、その人たちと商業世界の結びつきに焦点を当てたものである。本研究は主に関西をフィールドとして、性別違和を有する人たちを含む女装者や女装者愛好男性を対象に調査を行った。また、都市にも目を向け、女装者コミュニティと結びついた映画館や個室ビデオ店の取り組みなども関係者に聞き取った。これによって、女装者コミュニティの特徴、都市のなかでいかに女装者コミュニティが受容されていったか、および、女装者コミュニティの人たちの困難性やそれがなぜ社会問題として可視化されないかが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまで十分明らかになってこなかった、異性装者のありようやそのコミュニティの特徴について明らかになった点で学術的意義を有している。また、成人映画館や個室ビデオ店といった場についても、先行研究では十分に明らかにされてこなかったが、場の特徴や機能についても、関連して調査することができた。これらの知見は、当事者福祉を考える面でも鍵になるものであり、すなわち、共通する困難性を抱える人たちについてなぜある人たちが制度から取りこぼされていくのか考えるための知見を提供するものである。
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