研究課題/領域番号 |
17K13854
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
昔農 英明 明治大学, 文学部, 専任講師 (20759683)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 統合 / 移民 / ドイツ / EU / 難民 / 移民統合 |
研究成果の概要 |
本研究は、ドイツにおけるローカル・レベルにおける移民統合の実態がいかなるものであるのかを、主としてトルコ系移民の活動を事例にして明らかにしたものである。本研究では、移民組織は一般的に出身国とのトランスナショナルな関係性、紐帯を有する一方で、ムスリムとマジョリティ社会との橋渡しの在り方、統合の実践の在り方がそれぞれの移民組織の統合に対する考え方、ドイツ社会に対する考え方などによってどのように異なるのかを実証的に明らかにした。とりわけ、そうした相違点は従来の研究で示されたような組織の政治的立ち位置、イデオロギー的な立場だけではなく、組織の中の世代間の相違によっても明らかに異なる点を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のドイツの移民の統合に関する国際社会学的研究においては、連邦政府の政策に注目することで、統合政策が移民の母文化の保障を軽視し、受け入れ国の言語・文化・生活様式を習得する移民の「同化」を推進するものであると批判的に論じられる傾向が見られた。これに対して本研究は、ローカルなレベルにおける統合政策と移民組織の活動の関係性を分析し、「同化」として単純にとらえがちな統合政策の多様な側面を実証的、理論的にあきらかにする学術的成果を上げることで、移民統合の社会学的研究の発展に寄与するものとなる。
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