研究課題/領域番号 |
17K13860
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 日本大学 (2019-2022) 早稲田大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
畑山 直子 日本大学, 文理学部, 研究員 (10732688)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 農山村移住 / 地方移住 / ライフコース / ライフスタイル / 生活史 / 地域おこし / 移住促進事業 / 地域移動 / 関係人口 / ライフコース研究 |
研究成果の概要 |
本研究は、農山村移住者のライフコース分析を通じて、後期近代における再帰的な地域移動を実証的に明らかにした。主に農山村移住者を対象にしたライフヒストリー・インタビューの手法を用いて、移住者の移住の背景、移動のタイミング、移動の過程などを分析し、移住者が最適であると考えるライフスタイルを確立する過程で、移住先への定着をも模索・決定していくことが明らかになった。また、移住者の受け入れ側である地域では、各自治体が移住者や移住希望者のフローを自治体単位で把握するようになっていること、また当初不動産業者等が主導してきた移住支援も、自治体との役割分担が明確になり、専門分化が進んでいることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、農山村移住者のライフコースと地域の文脈という双方向的な視点から農山村移住を分析したことで、移住者のような流動的な存在を前提にこれからの地域社会を理解する必要性を説くことができたといえる。今後、人口減少がさらに進行する日本社会においては、定住者に限らず、人びとの往来が地域の維持には不可欠になるだろう。 さらに、農山村移住者のライフコースは、現代社会における多様なライフコースの一側面を示しており、高度経済成長期に確立された公的ライフコースがいかに変容しているのかを捉えることに寄与するといえる。
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