研究課題/領域番号 |
17K13881
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
寺田 千栄子 北九州市立大学, 基盤教育センター, 准教授 (10713208)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | LGBTQ / 学校ソーシャルワーク / エンパワメント / パワー / 学校教育環境 / アンケート調査 / インタビュー調査 / スクールソーシャルワーカー / 養護教諭 / 当事者 / 学校 / ソーシャルワーク |
研究成果の概要 |
本研究で実施した学校への調査では、わが国の学校教育現場には、スティグマ(負の烙印)をはじめとしたLGBTQの子ども達を抑圧する構造が存在し、これらが当事者のパワーの減退につながっていることが示された。加えて、当事者への調査では、パワーの減退及びエンパワーにつながる具体的な要因を抽出することができた。 ソーシャルワークの専門的価値基盤である人権、社会正義、多様性の尊重の観点から、これらの環境改善には学校ソーシャルワーク実践が必要であることを明らかにした。また、とりわけパワーの減退についてはエンパワメント理論の導入が有効であると考え、エンパワメント視点に基づく学校ソーシャルワーク実践モデルを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、学校教育現場においてもLGBTQへの関心が高まりつつある。しかし、学校教育現場における支援担当者について、各学校において学級担任や管理職を始めとして、養護教諭、スクールカウンセラーなどの教職員が協力して、当事者の心情に十分配慮した対応をしていくことが謳われており、この支援の視点はLGBTQをメンタルヘルスの観点から捉えている傾向が見られていた。 本研究により、LGBTQの子どもたちへの学校ソーシャルワーク実践モデルを示したことにより、LGBTQの子どもたちの人権の回復及びエンパワメントにつながる支援方法を提供することができた。
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