研究課題/領域番号 |
17K13889
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
山本 真理子 帝京科学大学, 生命環境学部, 講師 (40758744)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 視覚障害児 / 家庭犬 / 身体活動 / 社会的交流 / 視覚障がい児 / 活動量 / 視覚障がい / 児童 / 社会交流 |
研究成果の概要 |
本研究は、家庭犬が視覚障害児の身体活動量や社会的交流の増進に寄与するのかについて調査した。アンケート調査の結果、児童の身体活動量や社会的交流のレベルは、家庭犬飼育の有無で有意差は見られなかった。インタビュー調査の結果、犬と児童の関係が良好な家庭では、犬との散歩や遊びを通して身体活動量の増加や身体感覚の獲得につながったという意見が得られた。その一方で、犬が児童になつかず、犬による効果が得られていないという家庭もあった。研究者の先行研究では盲導犬が視覚障害者の身体活動量増進効果をもたらすことが示されたが、訓練を受けていない一般の家庭犬では同様の効果は限定的であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
身体活動は病気の一次予防に重要な因子だが、適切な運動量を満たす成人は限られている。とりわけ、視覚障害者の運動不足は顕著である。盲導犬はともに暮らす視覚障害者の運動量増進に寄与することが示されているが、児童は盲導犬との生活が認められていない。本調査結果より、盲導犬のように訓練されていない家庭犬では、視覚障害児の運動量増進に寄与するものではないことが示された。一方、一部の家庭では家庭犬による運動量増進、運動感覚の獲得が報告された。今後、どのような犬や家庭で犬の効果が発揮されるのかを調べることで、多くの家庭で飼育されている犬を活用した身体活動量増進の手段を見出すことが期待される。
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