研究課題/領域番号 |
17K13898
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(大阪南医療センター臨床研究部) |
研究代表者 |
萬谷 和広 独立行政法人国立病院機構(大阪南医療センター臨床研究部), その他部局等, 主任 (60597730)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 遺族 / がん患者 / その人らしい生活 / 満足いく最期 / 納得いく最期 / 社会的支援 / 最期の時 / 終末期 / 納得 / 満足 / 家族関係 / 患者と家族の時間 / 患者と家族の語り合い / がん患者・家族 / 医療・福祉 / がん |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、がん患者の家族が、「納得いく最期」を迎えるために考えておくべきことを、遺族調査を通して明らかにすることである。 まず、質的記述的調査から、最後の時の満足や後悔に至る構造と、それを構成する要因を明らかにした。具体的には、医療の側面、そして、生活や人生の側面の2つの側面における構造を示すことができた。その上で、明らかになった要因や構造を基礎に、質問紙郵送調査により、統計量とともに、年齢や性別などの属性と各要因、各要因同士の有意差を明確にした。その結果、納得いく最期の為に必要となる要因と構造の全体像とともに、特に患者と家族の関係性が大きな影響を及ぼすことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国の死亡者数は、今後、増加が予測され、多死社会を迎えるとされる。その死因の1つでもあるがんについても死亡者数が増加しており、今後、がん患者における如何に最期を迎えるかについては重要性な課題である。そこで、本研究は、そのがん患者の最期に焦点をあて、「納得いく最期」につながる要因や構造を見出したことは、社会的意義が大きいと考える。 また、「納得いく最期」に関する社会的な課題は、非常に個別性が高いことからも十分に解明されていないのが現状である。本研究は、その検討すべき要因についての一石を投じる学術的意義がある。
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