研究課題/領域番号 |
17K13899
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
渡辺 匠 北海道教育大学, IRセンター, 准教授 (80759514)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 自由意志信念 / 社会心理学 / 実験哲学 |
研究成果の概要 |
自由意志信念(「自由意志は存在する」という信念)はわれわれの社会生活でどのような機能を果たしているのだろうか。本研究はまず、自由意志信念が人々のウェルビーイングを促進する効果をもつことを示している。それに対して、決定論に関する信念は自由意志信念やウェルビーイングを抑制する効果があった。ただし、これらの抑制効果は一貫して観察されたわけではなく、決定論の種類等の条件によって変化することが示唆されている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過去の研究では、「人々にとって自由意志が何を意味するか」が明らかになっている。それらの知見をふまえ、本研究は自由意志信念がもたらす機能(ウェルビーイングの促進)や、それらの機能が働かない条件(決定論/運命論に関する信念)を実証的に示した。ただし、後者の条件に関する知見は再現性に課題があり、決定論に関する人々の概念分析の必要性が示唆される。また自由意志や決定論にまつわる人々の信念体系は、かならずしも一貫してはいない可能性も指摘できるだろう。以上のように、本研究は自由意志信念の機能について理解を深めるとともに、そこでの課題を示した点で意義があると考えられる。
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