研究課題/領域番号 |
17K13901
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 大阪大学 (2021) 追手門学院大学 (2018-2020) 京都大学 (2017) |
研究代表者 |
藏口 佳奈 大阪大学, 人間科学研究科, 助教 (70791432)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 顔認識 / 魅力 / 視線 / 実験心理学 / 社会心理学 / 視線量 / 心理学 / 顔認知 |
研究成果の概要 |
本研究課題は,円滑な対人関係構築の要となる他者の顔に対する気づきやすさの心理的基盤を,主に顔魅力の差異の観点から解明することを目的とした。顔画像同定課題では,魅力差のある顔を同時に処理する必要がある場合には魅力の影響が生じやすく,1つの顔のみに注目する場合には魅力の効果は生じなくなるという結果を得た。つまり,魅力の差異を瞬時の顔認識で利用している可能性が示唆された。また,視線傾向や瞳孔反応が観察する顔の魅力の差異に応じて異なることも明らかとなった。そのため,魅力差を瞬時に把握する直感的な魅力評価プロセスは身体的反応の生起を伴うことも示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では,我々ヒトが他者の顔の個々の魅力度よりも魅力の差異に対して鋭敏である可能性と,他者に対する相対的な魅力知覚が無意識的に利用されている可能性を示した。これは,従来の顔魅力研究の知見をさらに押し広げるものであると同時に,日常生活場面で他者の顔から得られる情報を我々がどのように活用しているかを理解する一助となるものである。
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