研究課題/領域番号 |
17K13904
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
北梶 陽子 広島大学, ダイバーシティ研究センター, 助教 (10781495)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 社会的ジレンマ / 協力 / コミュニケーション / ゲーミング・シミュレーション / 多様性 / 話し合い / 共通の基盤 / 入れ子型社会的ジレンマ / 情報共有 / 共通目標の共有 |
研究成果の概要 |
本研究は、多様な価値や利害が存在する社会において、特に話し合いに着目して、葛藤解決をもたらすための共通の基盤の形成過程とその要件を検討することを目的とした。本研究では、複数の下位集団を内包する上位集団が存在する重層的な社会構造を想定し、個人と下位集団、上位集団の利益がそれぞれ対立している入れ子型の社会的ジレンマを基本的な枠組みとしたゲームを開発、実施した。人々は、同じ価値や利害を持つものとの話し合いで結論を得ることを優先し、異なる立場にあるメンバーとの話し合いを保留し、話し合いが人々の関心を内集団としての下位集団に向かわせうる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、社会的ジレンマ状況において協力をもたらす頑健な効果を持つコミュニケーションに着目し、個人と下位集団、上位集団の利益がそれぞれ対立している入れ子型の社会的ジレンマにおいて、コミュニケーションが人々に与える影響を検討した。入子型の社会的ジレンマにおいては、集団間が対立しているとは限らず、より大きな集団全体にとっての利益が大きくなる選択肢が存在しているものの、人々のコミュニケーションが内集団に向かう可能性について検討することで、社会における共通の理解構築に向けたコミュニケーションを設計する必要性を示唆した。
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