研究課題/領域番号 |
17K13907
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
藤原 勇 京都橘大学, 健康科学部, 助教C (30782966)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 信頼 / 被信頼 / 上司・部下関係 / ストレス / 動機づけ / 自尊心 / 絆 / 組織自尊感情 / 役割 / 社会系心理学 / 経営学 / 認知科学 / 組織行動論 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,上司・部下関係において,信頼されていると思えること(被信頼)が担う役割とその心理的な効果を検討することである。そのために,5つのインターネット調査を実施した。 その結果,(1)上司と部下の役割や立場の違いに関わらず,各々の信頼と被信頼の間には共通した影響過程がみられること,(2)上司と部下の間には被信頼の心理的な効果に違いがあること,(3)部下は上司との信頼関係のあり方(信頼と被信頼のバランス)によって複雑な影響を受ける―例えば,信頼していない上司から信頼されているほど,部下は上司をわずらわしく感じている―ことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義として,過去の研究で十分に明らかにされていない被信頼(信頼されていると思うこと)の効果を明らかにした点が挙げられる。特に,部下では被信頼が動機づけやストレスに直接的または間接的に影響していた。これらの成果より,従来の上司・部下間の信頼関係の研究における有効な指標を示せた点で学術的に意義があり,被信頼が成果を上げ続けられるネットワークづくりを考慮する鍵になりうることを示した点で社会的意義もあるといえる。 また,被信頼と信頼のバランス次第で,信頼の高さがかえってネガティブな効果をもたらすことを明らかにしたことは,信頼は高ければ良いという従来の考えに警鐘を鳴らす意義もある。
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