研究課題/領域番号 |
17K13912
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
武藤 世良 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 講師 (30785895)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 尊敬 / 発達 / 児童期 / 青年期 / 教師 / 非認知能力 / 社会情緒的コンピテンス / 感情特性 / 子ども / 教育系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究では人が学び育ち他者と良好な関係性を築く上で重要な尊敬(respect)に関して、尊敬には義務尊敬(尊重)・感情的態度尊敬(特定人物に抱き続ける尊敬)・感情状態尊敬(一時的な尊敬)の3つのモードがあると捉え、特に学校教師の役割に着目し、それぞれの発達過程と促進要因を解明することを目的とした。3つの課題を検討した結果、(1)尊敬の標準的発達に関して、小学生は中高生よりも感情状態尊敬を経験しやすいこと、(2)保護者の教師に関する信念や言葉がけが潜在的に教師への尊敬の規定因の1つである可能性、(3)教師からの主体的で協働的な探究の支援が子どもの義務尊敬や感情状態尊敬を促進する可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尊敬(respect)は近年、世界的に注目されている社会情緒的スキル(非認知能力)の1つとして仮定されているが(OECD, 2015)、特に感情モード(感情的態度尊敬・感情状態尊敬)の実証的研究は国内外で希少である。他者を役割モデルに据え感情的に尊敬することは自身の成長・発達につながるだけでなく、文化の伝達・発展にも寄与することが仮定されてきた。本研究で教師からの主体的で協働的な探究の支援が子どもの義務尊敬や感情状態尊敬を促進する可能性が示されたことを活かし、尊敬の発達を促進する学級・学校環境の構築に役立てることは、子どもの成長・発達とともに文化の伝達・発展にも大きな役割を果たすと考えられる。
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