研究課題/領域番号 |
17K13918
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 山口県立大学 |
研究代表者 |
永瀬 開 山口県立大学, 社会福祉学部, 講師 (70784495)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 自閉症スペクトラム障害 / ユーモア / 社会的スキル / 感覚刺激への過敏性 / 情動調整 / 感覚の過敏性 / ユーモア体験 / 社会的コミュニケーション / 心理社会的適応 |
研究成果の概要 |
社会的コミュニケーションの障害と限局的・反復的行動パターンを特徴とする自閉症スペクトラム障害者において、ユーモア体験の特異性が多くの先行研究で示されてきた。しかしながら、これらの先行研究では自閉症スペクトラム障害が有するいずれの特徴がユーモア体験に影響を与えているのかという点について十分に検討することができていなかった。そこで本研究では、自閉症スペクトラム障害においてみられる様々な心理、行動上の特徴とユーモア体験との関連について検討した。その結果、①社会的スキルが低いほどユーモア体験をすることに困難さを抱えること、②感覚刺激に対して過敏であるほどユーモア体験をしやすいことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:ASDにおける心理学的原因論に関する新たな視点を提示することができた点である。これまでASDにおける心理学的原因論として、心の理論障害仮説や実行機能障害仮説など認知面に焦点を当てた仮説が多く行われてきた。本研究は、ユーモア体験という情動面に焦点を当て、ASDの心理・行動上の特徴との関連を検討するため、ASDの心理学的原因論に情動面から迫っていくことができたと考えられる。 社会的意義:ASD者の対人関係に対する心理教育的支援への手がかりを示すことができた点である。本研究が示したASDにおけるユーモア体験の特徴を踏まえた心理教育的支援方法の開発に寄与すると考えられる。
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