研究課題/領域番号 |
17K13920
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 和洋女子大学 |
研究代表者 |
池田 幸恭 和洋女子大学, 人文学部, 准教授 (70523041)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 教育系心理学 / 親子関係 / 親の老い / 感謝 / 老親扶養 / 青年期 / 成人期 |
研究成果の概要 |
本研究では、親の老いの認知が青年期から成人期にわたる親子関係に与える影響について明らかにするために、20代と30代へweb調査を実施した。親の老いの認知について、親の老いに対する態度との関連、ならびに親に対する感謝の心理状態を介した老親扶養意識との関連を検討した。3時点の縦断調査の結果、アイデンティティの感覚が確かであるほど親の老いを否定的ではなく肯定的に認知することが促されるが、親の老いの否定的認知はアイデンィティの感覚を低減することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、少子高齢社会が進行する現代日本において、長期化する親子関係の理解に貢献することができる。具体的には、以下の3つの意義がある。第1に、青年期から成人期にわたる親子関係について、親の老いの認知から理解するという理論的意義である。第2に、現代日本における高齢の親との関係を考える上での基礎資料となるという実践的意義である。第3に、縦断研究によって親の老いの認知とおとなになることの自覚(アイデンティティの感覚)との相互関係を示すことができたという方法論的意義である。
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