研究課題/領域番号 |
17K13922
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
桂川 泰典 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (20613863)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 臨床的有意性 / 称賛行動 / 不登校 / 社会情動的スキル / 精神的充足 / 社会的適応力 / 反応性 / 解釈可能性 / 教育心理 / 尺度 |
研究成果の概要 |
学校教育臨床に利用可能な臨床的有意性に配慮した測度の開発を行った。測度の開発においては,客観的で観察可能な事象であること,学校や家庭等の複数の場面で共有できること,教育臨床上の問題と強く結びつくことを重視した。また,教師文化や指導の特性を考慮して,問題や不適応状態への介入だけでなく,教師が子どものポジティブな側面への介入を行った際の指標の変化や教師自身の変化・成長についても介入・検討を行った。これらの介入を通して,教師自身の児童生徒への認知が変化するとともに,ワーク・エンゲイジメントの向上やバーンアウトの予防にも効力をもつという副次的な結果も確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学校教育現場で利用可能な心理測度の開発を行った。学校教育現場において心理状態を測定する指標はこれまでにも多く開発されているが,その多くは内在的問題(例えば,不安やうつ気分)に関するものであり,外在的問題(例えば,周りから見てイライラしている,遅刻する)に関するものは極端に少ない。現場の教師は,日頃の児童生徒の様子から心理状態の「見取り」を行っているが,教師の感覚と実際の内在的・外在的指標との関連は十分には検討されていない。また,それらの指標の家庭場面での出現等についても検討を行うことで,学校と家庭が連携して児童生徒支援を行っていくための共通指標について検討できた点は本研究の意義である。
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