研究課題/領域番号 |
17K13923
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 関西大学 (2021) 駿河台大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
杉本 英晴 関西大学, 社会学部, 准教授 (20548242)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 不快情動 / 接近的態度 / キャリア発達 / 子育て / 大学生 / 保護者 / キャリア / 進路選択 |
研究成果の概要 |
本研究では,不快情動に対する様々な態度の中に,これまで注目されてこなかった接近的態度として「不快情動への開放性」概念を新たに位置づけ,進路選択場面や子育て場面での「不快情動への開放性」の効果を検討することを目的とした。学生と乳幼児の保護者に対する質問紙調査から,これまでに検討されてきた不快情動に対する態度とは弁別可能で,不快情動に対して接近的な態度である「不快情動への開放性」が見出された。また,「不快情動への開放性」を含む不快情動に対する多次元的態度尺度が作成され,一定の信頼性・妥当性が確認された。さらに,「不快情動への開放性」はより適応的な進路選択行動や子育て行動を促しうることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果によって,不快情動に対する態度として検討が不十分であった接近的な態度を新たに位置づけることができたため,回避的態度を含めた総合的な体系づけが可能となった。とりわけ「不快情動への開放性」が不快情動に対する回避的な態度とは独立に進路選択行動や子育て行動と関連することが示されたことで,不快情動に対する態度として接近的な態度に着目する意義が示されたといえる。さらに,これまでは不快情動からの回避を抑えるべく不快情動の低減を目標とする教育・支援の検討が主流であったが,不快情動に接近的な教育・支援方法を新たに検討することを可能にし,不快情動の情動制御に関する新たなモデルの構築につながる。
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