研究課題/領域番号 |
17K13926
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
脇田 貴文 関西大学, 社会学部, 教授 (60456861)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 心理尺度 / Likert法 / 選択肢表現 / 項目反応理論 / 評定尺度表現 / 質問紙法 |
研究成果の概要 |
本研究では、回答者の潜在特性値レベルに応じて、項目に対する回答選択肢を変化させるLikert法の適応型選択肢の考え方を提案し、その実現に資する基礎的な知見を蓄積することを目的とした。その結果、選択肢に与える評定尺度表現によって尺度得点の分布を操作できることが示された。また、従来のLikert法では選択肢間の心理的距離が等しいことが仮定されている為、このような評定尺度表現を操作することは考えられなかったが、その点に関する検討も行い、問題はないことが示唆される結果を得た。また、適応型選択肢を可能とするWeb調査システムのプロトタイプを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で提案およびその基礎的知見を蓄積したLikert法における適応型選択肢は、より適切な測定に繋がる可能性がある。具体的には、Likert法を用いた測定では、回答分布が偏ることがあり、その結果として適切な評価を行うことができない場合がある。このような現象は天井効果(もしくは床効果)と呼ばれ、測定範囲が狭いことに起因し、教育場面や医学場面における満足度などの測定においても生じることがある。本研究の知見をこれらに活かすことで、より適切な測定・評価が可能となると考えられる。
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