研究課題/領域番号 |
17K13927
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 桃山学院教育大学 |
研究代表者 |
村上 祐介 桃山学院教育大学, 教育学部, 講師 (10780190)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 姿勢 / マインドフルネス / エンゲージメント / 学習環境 / 椅子 / 立腰姿勢 / 教育系心理学 |
研究成果の概要 |
研究期間内に実施した研究は,(1)立腰姿勢が学習場面での集中や規範意識に及ぼす影響の検討,(2)マインドフルネス(意図的に,今この瞬間に,価値判断をすることなく注意を向けること)と立腰姿勢が学習場面の気分に及ぼす影響の検討に大別される。(1)について,立腰椅子(良い姿勢を補助する椅子)で大学の授業を受けると,通常椅子で授業を受ける際に比べて,授業が楽しく,あっという間に終わると感じ,私語に対する規範意識が高いことが明らかになった。(2)について,立腰椅子でマインドフルネス瞑想を実施すると,通常椅子で瞑想を実施する場合に比べて,イライラは低く,やる気や集中力が高い傾向にあることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来,我が国では,「調身,調息,調心」に代表される心身一如の身体文化が存在した。授業中に発せられる「姿勢を正しましょう」という言葉には,身体的な構えを整えることで,授業に臨む心理的な構えを整えようとする意図が込められている。本研究は,こうした「良い姿勢」が,大学生の授業場面における気分や集中,授業への関与度に影響を及ぼすことを一部明らかにすることができた。昨今,学びに対する主体的で能動的な関わりが求められるが,学習内容や学習形態に限らず,学びの主体である「学習者の身体性」や学習環境へ着目することの意義を,実証的に明示できた点に意義が認められる。
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