研究課題/領域番号 |
17K13931
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中村 優子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任助教 (00610023)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 摂食制御 / 生理学 / 心理学 / 認知心理学 / fMRI / 肥満 / 味覚刺激 / 思春期 / 報酬系 / 抑制系 / 非生理的摂食 |
研究成果の概要 |
生理的な必要がないにもかかわらず、外的刺激によって誘発される摂食を非生理的摂食といい、肥満の大きな原因である。非生理的摂食は、高い食物刺激応答と低い抑制制御機能によっておこる。しかし、これらどちらも大きく改変される思春期において、非生理的摂食と報酬系・抑制系発達との因果関係については分かっていない。本研究では、思春期コホートデータと機能的MRI (fMRI) 実験により、思春期における非生理的摂食を神経科学・心理学的に解明することをこころみた。本研究の結果から、摂食制御に関わる脳活動領域 (caudate)は食物刺激によって惹起される摂食欲求を制御することに関わっている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の思春期コホートデータから、思春期において、痩せ願望が高いほどBMIの値が低いことがわかり、さらに、fMRI実験の結果から、思春期において、視覚刺激に対する欲求が高いほど、摂食制御に関わる脳活動領域 (caudate)の活動が高く、摂食抑制に関する質問紙の指標が高いことがわかった。これらの結果から、思春期では視覚的食物刺激により摂食欲求が惹起されやすく、この摂食欲求を抑制するための抑制機能が発達していないほど、体重の増加につながることが示唆された。思春期における非生理的摂食の制御には視覚的食物刺激提示の機会を制御することが重要である可能性があるといえる。
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