研究課題/領域番号 |
17K13934
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 駒沢女子大学 (2018-2021) 福井大学 (2017) |
研究代表者 |
綾城 初穂 駒沢女子大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (60755213)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 保護者支援 / ディスコース / ポジショニング / ナラティヴセラピー / 欠損ディスコース / 家父長制ディスコース / 家族ディスコース / 教育系心理学 |
研究成果の概要 |
価値観が多様化する現代日本においては、社会的文脈(ディスコース)を加味した保護者支援アプローチが求められる。本研究の結果、(A)4種類の主要な「親」ディスコースが見出され、父親に比べて母親の方がそうした「親」ディスコースによる影響を受けやすいこと、そして(B)保護者が参照する支配的なディスコースの変化が従属的ストーリーの発見や保護者の行為主体性の回復といった形で支援に有益に資することが示唆され、(C)ディスコースの視点から保護者支援を行う上で、ナラティヴ・セラピーの手法をアレンジした二円法(Two-circles method)という手法が開発された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、「親」ディスコースの様相、心理支援を通したディスコースの変化過程、そして、ディスコースの変化を生み出す効果的な介入アプローチの開発を行った。日本の臨床心理学研究ではディスコースに基づいた体系的研究はほとんどなされていないため、社会文化的文脈を加味した心理支援を行う上で、本研究の意義は大きいと言える。また、諸外国でもディスコースの変化を主眼に据えたカウンセリング研究はまだ歴史が浅いため、本研究課題を通して示した具体的なアプローチ方法の提案は、臨床心理学研究全体にも寄与するものと言える。
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