研究課題/領域番号 |
17K13936
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
秋定 有紗 滋賀医科大学, 医学部, 客員助手 (80549907)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | パーソナリティ特性 / 肥満外科治療 / 精神的健康 / 身体的健康 / 臨床心理学 / パーソナリティ / 健康 |
研究実績の概要 |
肥満外科治療は、手術後の自己管理によって治療効果が左右される治療であり、長期的な自己統制力が不可欠な治療法である。自己統制はパーソナリティ特性の影響を受けやすいため、治療をコントロールするためにも肥満患者のパーソナリティ特性を把握しておくことは重要である。本研究では、外科治療による効果が有効なパーソナリティ群と効果が不良なパーソナリティ群の違いを検討するために、術前に調査を実施した患者でかつ術後一年以上経過している患者を対象に術後調査を行い、術前のパーソナリティ特性や術後の満足度、体重減少率などにおいてどのような違いがあるか検討することを目的としていた。 まず、術後一年経過時に受診中断となり術後調査が実施できない群が出現した。受診中断は適切な術後管理が困難となり何らかの問題が生じても必要な対応ができなくなるリスクを発生させる。術前調査からこれらの群の特徴として、自らの思考や感情に巻き込まれやすくコントロールする力が低いパーソナリティ特性が認められた。従って、長期的な自己統制を要する肥満外科治療においては、受診中断のリスクを軽減させるために個別に応じたヒアリングや精神的サポートが不可欠であることが確認された。 次に、術後一年経過した患者に術後調査を実施する予定であったが、研究代表者が産前産後の休暇又は育児休業を取得したため研究が中断することとなり、実施することができなかった。育児休業終了後に研究を再開する予定であったが、育児休業終了と同時に海外へ転出することとなり研究の継続が困難となったため、本研究を終了することとした。
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