研究課題/領域番号 |
17K13947
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
深瀬 裕子 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (80632819)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 老いの受容 / 老いの自覚 / 自立の喪失 / 独立性 / 心理的自律性 / 精神的健康 / 縦断研究 / 比較研究 / 高齢者の精神的健康 / 老いへの再適応 / 心理的独立性 / 投影法検査の妥当性 / 高齢者 / 主題統覚検査 / 心理的自立性 / 投映法のスコアリングシステム / 心理的自立 / 正常な老化 / 再適応過程 / 投映法 |
研究成果の概要 |
老化の過程で生じる「老いの自覚」と「自立の希求」による心理的葛藤について,量的データによって心理的健康との関連を検証し,投影法によって心理的葛藤の測定を試みた。その結果,前期高齢者は自立の希求が心理的健康に関連するが老いの自覚は否定的に影響することが示唆された。また,後期高齢者は,身体的にも社会的にも老化を実感する場面が多くなるため,自立の希求の心理的健康への効果が失われる可能性が示された。投影法による評価は,評定者間一致率は認められたものの妥当性にはさらなる検証が必要であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の知見は,先行研究で示唆されている,老いの受容が高齢者全般に有効であるという考え方に一石を投じるものであり,高齢者への心理的支援において自立の感覚を強化すべきか,老いへの再適応を促すべきかの指標となることが期待される。また,投影法の評価については,国外の評価マニュアルを応用して日本では初めて数量的に検討した研究であり,高齢者臨床のみならず,今後の臨床場面への活用に寄与するものと考えられる。
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