研究課題/領域番号 |
17K13950
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 立正大学 (2018-2019) 山梨英和大学 (2017) |
研究代表者 |
飯田 敏晴 立正大学, 心理学部, 特任講師 (50637923)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 援助要請 / HIV/AIDS / スティグマ認知 / エイズ検査・相談 / 応用健康科学 / リーフレット / 説得 / 援助要請意図 / 援助要請実行への自己効力感 / 利益性・障がい性認知 / 介入 / 利用経験 / 援助要請スタイル / 接触仮説 / エイズ検査・相談利用への利益性・障がい性認知 / 介入研究 / 被援助志向性 / ヘルスビリーフモデル / 健康心理学 / 健康開発 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、援助要請スタイル別に、エイズ検査・相談利用の規定要因を明らかにして、その成果に基づいた啓発資材を作ることにある。アンケート調査による検討の結果、過剰型や回避型の援助要請スタイル者がイメージするHIV感染した際の否定的な自己概念を、変容させていくことが有効である可能性を示した。その際、知識教育に加え、当事者性を伝えることの有効性を示した。この調査結果に基づき、20代~60代の成人に、"HIV陽性者の声"を掲載したリーフレットを読ませた前後での各指標の変化を検証した。結果、それらの周知策の有効性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HIV/AIDSの早期発見は、個人にあってはその生命予後を良好とするために、また社会にあっては、感染拡大を防ぐために重要である。本研究では、心理学における援助要請研究、説得研究の知見に基づいて、人がエイズ検査・相談への援助を求めることを、より機能的に促進するためのリーフレットの効果を検証した。そして、それは、利用を促進するとともに、HIV/AIDSに関する偏見や差別的感情を低減を意図して開発されたものであった。検討の結果、仮説は概ね支持され、今後さらなるエビデンスに基づいた体制周知策の実施が可能となった。こうした研究成果はこれまでに乏しく、今後のさらなる研究の発展の必要性が示唆された。
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