研究課題/領域番号 |
17K13953
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
石田 哲也 久留米大学, 医学部, 助教 (20758776)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 嗜癖 / 熱中 / 依存症 / 心理教育 / ストレスマネジメント / 習慣への没入 / ストレス対処 / 心理アセスメント |
研究成果の概要 |
近年では,アルコールや薬物等の物質使用症と類似する問題として,ギャンブルやゲームなど物質以外の行動も含めた多様な習慣への過度ののめり込みが問題化し,嗜癖として包括されている。しかしながら,健康的な趣味や熱中として理解できる習慣と,問題があり有害な嗜癖と判断される習慣との違いは曖昧である。本研究は,習慣の有害性と自覚的認識に注目することで多様な嗜癖問題を包括的に理解し,効果的な心理療法的介入方法を開発することを目的とした。様々な検討の結果,認知行動的アプローチおよび精神力動的アプローチに基づいた心理教育テキストを作成した。本テキストにより多様な嗜癖問題に対応する短期介入が可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年我が国において嗜癖や依存症問題への関心が高まっているが,定義が曖昧であり嗜癖概念は科学的客観性が担保されないまま拡大解釈されている状況がある。本研究では多様な習慣への没入の程度を自覚的認識に注目して操作的に測定することで,一定の基準で評価することが可能となった。また,認知行動的アプローチおよび精神力動的アプローチの両面に基づく簡便な心理教育テキストを作成した。これまでの教材は物質使用症等に限定的であったが,本テキストを用いることでメンタルヘルスに関わる支援者が多様な嗜癖問題に対して一定の基準で介入できるものであり,臨床的有用性が高いと期待される。
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