研究課題/領域番号 |
17K13964
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
西村 方孝 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (80613398)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 時間 / タイミング / オペラント条件付 / 精度 / 音声知覚 / 行動実験 / 計算実験 / 時間精度 / デコーディング / 精度柔軟性 / 音の質感 / 実験系心理学 / 感覚 / 知覚 / 感性 |
研究成果の概要 |
我々ヒトや動物の脳内で生じた感覚を読み取るためには、何かしらの反応(例えば、感覚と対応した運動)を観察する必要がある。実験動物を用いて音の質感に関する研究を進めていく上で、動物の行動から高精度に動物の感覚を読み取る手法の確立が求められた。そこで本研究では、動物の運動時間を0.1ミリ秒の精度で厳密に測定可能なシステムを構築し、感覚刺激と運動タイミングの対応を動物に学習させるための行動実験課題を新規に確立した。その結果、研究当初は予測していなかった現象である「動的なタイミング精度の変化」を定量することに成功し、その発見を国際誌のScientific Reportsで論文として報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々ヒトにとって、運動のタイミング精度が静的なものでなく動的なもの(集中や注意のレベルで変化するもの)であることは経験的に感じていることである。タイミング精度を変化・向上させるためのメカニズムはいくつか考えうるものの、我々の脳がいずれのメカニズムでタイミング精度を変化させるのかは現時点で不明である。 本研究の当初の目的とは異なる知見ではあるものの、動的なタイミング精度の変化・向上が実験動物であるモルモットでも見られることが明らかになったことで、動物の脳の中で何が起きてタイミング精度が変化するのかを生理学的実験によって明らかにしていくための基盤が構築できたと言える。
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