研究課題/領域番号 |
17K13966
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
吉本 早苗 広島大学, 総合科学研究科, 助教 (80773407)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 視覚 / 情動 / 感性 / フリッカ / 不快感 / 順応 / 画像統計量 / MRS / 神経伝達物質 / 個人差 |
研究成果の概要 |
本研究では、視覚情報に基づく不快感(視覚的不快感)をもたらす刺激要因を特定し、その生成機序を明らかにすることを目的とした。輝度変調フリッカ刺激の時間周波数成分を操作し、刺激に対する不快感を測定した。その結果、時間次元における不快感は振幅スペクトルだけでなく位相スペクトルに依存することがわかった。また、初期視覚野における神経伝達物質濃度と不快感との関連は見られなかったものの、不快感が高い刺激に対して脳賦活量が増加する傾向が見られた。以上の実験結果から、不快感の生成には、視覚の初期過程における過剰な神経応答だけでなく、位相構造の抽出に関わるより高次の過程が関与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、不快感を喚起する視覚刺激の要因の一端を明らかにした。健常者が不快に感じる視覚刺激は、光過敏性発作を誘発するリスクがあることが知られている。そのため、本研究成果は、不快感と視覚特性との繋がりに関する理解を深めるだけでなく、映像の安全性を高める上で役立つと期待される。
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