研究課題/領域番号 |
17K13983
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
細谷 里香 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (20634984)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 折り紙 / 空間能力 / 視線 / 幼児 / 発達 / 保育 |
研究実績の概要 |
本年度も情報収集を中心に,幼児を対象とした折り紙実践の具体的内容の検討をおこなった。前年度までの検討により,年中から年長の間に折りの正確性が顕著に高まること,3・4歳のスケーリング能力については,抽象度の高い形は正確なスケーリングは難しいものの,具体的な目印の絵が操作の手助けになる可能性があることが示された。また,先行研究より,動的アニメーション教示は空間能力が高い子どもには静止画による教示よりも有効であるものの,空間能力が低い子どもには静止画と顕著な差は見られなかったことが報告されている。大人の折り図への視線停留を分析すると,同じ折り方をしている動画への視線停留よりも明らかに長い時間停留する工程が見られ,大人でも折り図に理解に時間がかかることが確認された。一方で,大人の折り図への視線停留のあり方は子どもの頃の折り紙遊びの経験と関連していることも示され,子ども時代の経験の重要性も示唆された。幼児には一般的な折り図を用いるよりも抽象度の低い教示方法を用いることが求められるが,全ての工程を動画で教示することは,先行研究の示唆からも効果がある子どもは一部になることが想定される。幼児は個人差が大きいため,折り紙の指導にも個人に合わせる難しさがあることが指摘されており,指導のしやすさや応用可能性も考慮した教示方法を用いる必要があると考えられる。本研究では上述のことを踏まえた教示方法を開発し,折り紙活動の実践を行うこととする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い,就学前児を対象とする実践研究の実施が困難になっているため。
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今後の研究の推進方策 |
幼児を対象に折り紙遊び実践を行い,空間能力との関連を検討する。視覚的注意については,スクリーンタイプのアイトラッカーを用いて研究を実施することを検討する。
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