研究課題/領域番号 |
17K13999
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 川村学園女子大学 |
研究代表者 |
中園 有希 川村学園女子大学, 文学部, 准教授 (30758347)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 教科書 / インクルージョン / 教育スタンダード / 協同学習 / 事実教授 / 初等学校 / コンピテンシー / 分化 / 教育学 / 教科書研究 / ドイツ |
研究成果の概要 |
本研究は、ドイツにおいて1990年代以降発行されたドイツ語、算数、事実教授の代表的な基礎学校用教科書12シリーズを質的に分析し、下記の三点を明らかにした。①1990年代以降のドイツの基礎学校の教科書において、協同学習が教科の差異なく導入されている。②基礎学校の教科書の構成に対する教育スタンダードの影響力が2010年頃を境に急速に強まっている。③基礎学校の教科書における学びのインクルーシブ性に対する意識も、2010年代以降急速に高まりつつあるが、個別支援への特化は学びの真正性を危機にさらす可能性もある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果の学術的意義と社会的意義は、次の三つである。①教科書研究大国ドイツの1990年代から現在に至る基礎学校用教科書を教科横断的に分析し、協同学習の位置づけを明らかにした。②基礎学校の教科書において教育スタンダードとインクルージョンがそれぞれ各教科にどのように影響を与えたのかを明らかにした。③日本において今後協同的でインクルーシブな学びを志向する教科書を開発する際の参照軸になりうる。
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