研究課題/領域番号 |
17K14003
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
|
研究機関 | 福山平成大学 (2019) 岐阜経済大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
田中 紀子 福山平成大学, 福祉健康学部, 講師 (90735276)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 教育方法学 / インクルーシブ授業 / カリキュラム / インクルーシブ / 授業づくり / 多様性の教育学 / インクルーシブ教育 / ドイツ / 教育学 / 教育実践記録 |
研究成果の概要 |
本研究では、障害児と定型発達児の共同的な学習のための教育内容の構成方法について検討した。日本における知的障害児と定型発達児の共同授業が知的発達を促進する意義を検討したうえで、ドイツにおける教育学議論や異年齢学級の事例を分析し、カリキュラム構成の課題を検討した。まず、インクルーシブ授業の基盤として、能力が異なる児童が一緒に学ぶことを教師、児童、保護者が前向きに捉えている必要がある。その上で、個々の発達に応じた「個別学習」だけでなく、個々の発達に応じた学習内容を組み合わせて協力して解決できるような「共同的な学習課題」を設定することが子どもたちの相互承認を促すために有効であることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本の障害児と定型発達児の共同学習のためのカリキュラムについて実技科目以外の教科教育に着目して検討したものであり、特に以下の2点に学術的な特色および意義がある。 ①障害児と定型発達児の教科での共同学習が知的発達に与える効果に焦点を当てたため、すべての子どもの学習権の保障について「訓育」面だけでなく「陶冶」面から示すことができる。 ②インクルーシブ授業のためのカリキュラム開発について、実践事例を取り上げて検討したため、先行研究が海外の国家スタンダードとしてのカリキュラム研究を主なテーマとしてきたことと比較しても、より実践的具体的であり、教師の専門職性の向上に寄与することができる。
|