研究課題/領域番号 |
17K14008
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 愛知大学 |
研究代表者 |
吉本 篤子 愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (80771005)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 教育史 / 教育思想 / 読書教育 / 児童文学 / 教育思想史 / 読書 / 児童書運動 / ドイツ教育思想史 / 教育学 / ドイツ新教育 / 人間形成 / 思想史 |
研究成果の概要 |
本研究は、ハインリヒ・ヴォルガストの思想と、19世紀後半から20世紀初頭ドイツにおける児童書運動の意義を明らかにすることを課題とした。研究者の所属大学と業務内容の変更、新型コロナウィルス関連の環境問題等を理由に、研究遂行に大幅な遅れが生じたが、以下のテーマを中心に日本国内で文献収集を進め、分析を行った。1.ハインリヒ・ヴォルガストの編纂した文学シリーズの概要 2.著作『全体的人間』の精読と分析 3.同時代の思想家との共通する問題意識の分析 以上の検討の成果を次年度に公表する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
読書の人間形成的意義はどこにあるのか。本研究ではドイツの教育者ハインリヒ・ヴォルガストの読書教育論に着目し、彼が推薦した児童書がなぜ子どもにとって重要だと考えられたのかを検討した。またヴォルガストを中心に広がったドイツ19-20世紀転換期の児童書運動の概要が同時期の改革教育運動においていかなる意味をもっていたのかを検討した。本研究は、19-20世紀転換期ドイツのいわゆるエリート層とは異なる子どもに読書がどのような意味をもつと考えられたかを明らかにする研究であり、また20世紀初頭のドイツの読書や教養、人間形成についての考えが現代にどのように引き継がれるかを検討することを可能にする研究でもある。
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