研究課題
若手研究(B)
本研究では、帝国日本の中等教員の異動・移動をネットワークと捉え、①戦前の形成期②日本敗戦後の崩壊期③戦後の再編期という3つの時期に区分し、各時期の教員ネットワークの特徴を析出することを課題とした。中国山東省青島を対象とし、戦前の日本人中学校教員が引き揚げ後にどの職に就いたか検討し、この課題に応えた。
本研究成果の学術的意義や社会的意義は以下のようにまとめられる。第一に、帝国日本の教員の異動・移動をネットワークと捉え、それが「戦前と戦後」でどのように変化したのか、また一方で変化しなかったのか、という観点で研究を進めた。第二に、この観点から、中国・青島での学校教育を事例に日本人教員の引き揚げ後の再就職と戦後国民政府による学校施設の接収という、帝国日本崩壊後の日本側と中国側の双方の「戦後」の姿を具体的に描いた。
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