研究課題/領域番号 |
17K14023
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
鶴田 真紀 創価大学, 教育学部, 准教授 (60554269)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 発達障害 / 教育的支援 / 排除 / 相互行為 / 社会的構成論 / 映像データ / 参与観察 / インタビュー / 病い / 特別支援教育 / 質的調査法 / 教育社会学 / 合理的配慮 / 学校的社会化 / 社会構成論 / フィールドワーク / 質的調査 / 発達障害の社会的構成 / 子どもらしさ / 逸脱 / 相互行為研究 / 映像データ分析 / エスノグラフィー |
研究成果の概要 |
本研究は、社会的構成論の立場から、「支援」という実践を通して特定の児童の行為が「発達障害」として観察可能になる過程の解明を目指し、理論的研究と実証的研究という2つの水準で研究を推進した。 理論的研究では、「支援」「排除」「包摂」等の相互に関連する概念を、教育という文脈に即しながら理論的に整理することを目指した。また、実証的研究では、「障害」をめぐる特定の文脈に基づく相互行為において「支援」の実践はどのように構成されるのかを社会学的に記述した。そして、「支援」の実践が障害と結びつく無能力性を可視化させ、「排除」の実践としても機能し得るような相互行為のあり方を具体的に明らかにすることを目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、第1に学校と学校以外での障害児支援の場の比較的検討という観点をもちあわせ、支援の多様性に迫ろうとした点、第2に「障害」のみでなく「病い」という関連性のある概念にも着目することで、「支援」概念の総体的な把握に努めた点が挙げられる。そして、教師のみでなく、障害児支援に携わる療育者、保護者、当事者の観点も踏まえながら支援をめぐる実践を分析することにより、「支援」概念の構成的特質について一定の知見を提供した。本研究の知見は、近年「効果的な」支援のあり方に対する教育的要請が高まっている中で、従来の支援概念を相対化させるような知見の提供につながるものである。
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