研究課題/領域番号 |
17K14024
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
三浦 綾希子 中京大学, 教養教育研究院, 准教授 (90720615)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | エスニシティ / ジェンダー / ニューカマー / 第二世代 / エスニックネットワーク / エスニックアイデンティティ / 移民第二世代 / 第2世代 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本で育ったニューカマー第二世代の抱える課題をジェンダーの視点から分析することを目的とした。フィリピン系、タイ系の第二世代を中心に22名の若者に対して半構造化インタビューを行い、また、かれらの人間形成に影響を与える第一世代20名に対してもインタビュー調査を行なった。 その結果、日本社会にある外国人女性に対するステレオタイプや出身国のジェンダー規範などを背景に、第二世代の女性たちが第一世代から厳しく性の管理をされることが明らかとなった。また、シングルマザー家庭の場合、母親たちがエスニックコミュニティの中で子育てを行うことが多いため、母親の文化継承が積極的になされることなどが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、ニューカマー第二世代の女性たちが親たちから厳しく性の管理をされること、また特にシングルマザー家庭の場合は様々な資源が少ない中で、密接な母娘関係が築かれやすく、その中で出身国の文化継承が行われやすいことが明らかとなった。第二世代の男性と女性とでは家族との関係が異なることが示唆されるため、かれらの社会統合を支援する場合にはこうした違いを踏まえる必要がある。また、親の出身国の伝統的なジェンダー規範や日本社会における外国人女性へのステレオタイプが第二世代の女性の生きづらさを生みだしているため、こうした要因を少しでも取り除くことが喫緊の課題である。
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