研究課題/領域番号 |
17K14039
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
福富 彩子 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (90549388)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ピアノ演奏法 / 身体法 / ディスポキネシス / 演奏指導法 / 身体メソード / 鍵盤楽器 / メソード |
研究成果の概要 |
本研究は、演奏家のための身体法"ディスポキネシス" を援用し、ピアノ演奏における手指の巧緻運動能力の向上を図る演奏指導プログラムを提案することを目的としている。 ピアノ学習者10名を対象とした実践において次のような結果が得られた。指先に伝達する力を緩めず、指先以外の動作筋収縮を緩和させることを意図した動きの実践後、演奏課題の評点平均値が向上した。とりわけ、難易度の高い課題において、評点の大幅な向上が確認できたことから、手指の巧緻運動能力を向上させるのに有効であると示唆された。これらの研究成果の発表、ならびに演奏家のための身体法の普及を目的として、「演奏身体法に関する講座と演奏会」を開催した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで行われてきた演奏に関連する身体法は、ボディ・マッピングを中心としたものや、エクササイズなどの動きから得られた気付きを演奏時に応用する、といった二段階プロセスによるものが一般的であり、従来のピアノ演奏法に身体法の観点を取り入れて直接的に働きかける実践的研究は少ない現状にある。 演奏法と身体法を統合した本研究は、プロフェッショナルな演奏活動を助ける指導法の提案と共に、学校教育及び生涯学習における健康で持続可能な演奏活動への寄与にも期待できる。
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