研究課題/領域番号 |
17K14059
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
五味 洋一 群馬大学, 大学教育・学生支援機構, 准教授 (80642131)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 共同学習 / 集団随伴性 / 相互作用 / 発達障害 / 高等教育 / 協同学習 / 自閉症スペクトラム障害 |
研究成果の概要 |
本研究ではパフォーマンスの低いメンバーが混在する共同学習時に構成員の学習効果を高めるための介入変数を明らかにするために、 1)能力や個人差と協力の重要性に関する教示、2)分業型の課題設定、3)パフォーマンスに影響する個人要因に関する情報の事前開示が、学生間の評価に与える効果を検証した。計12名の大学生を対象に予備的な検討を行った結果、参加者の共同作業認識あるいは障害に関する事前知識等により他の参加者のパフォーマンスに 対する評価傾向が左右されている可能性が示された。新型感染症拡大に伴い従来計画した実験の実施が困難であったため、課題設定による参加者間相互評価の分析は今後の課題として残された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アクティブ・ラーニングや課題解決学習が各教育段階で積極的に取り入れている昨今において、障害等のある学生を含む多様な背景のある学習者集団を想定する必要がある。本研究では適切な課題設定までは明らかにならなかったものの、障害等の多様性に関する事前知識の有無、障害の特性(身体障害等の見えやすい障害、発達障害等の見えにくい障害)によって学習者集団間の他者のパフォーマンスに対する評価が変化することが示唆された。今後はこうした認識に影響する要因の評価とそれを踏まえた共同学習の適切な条件の検討を行うことで、各教育段階における有効な提案を行う事ができると思われる。
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