研究課題/領域番号 |
17K14062
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
松下 浩之 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (30633789)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 知的障害 / 好み / 支援 / 応用行動分析 / 本人中心 |
研究成果の概要 |
知的障害のある人の支援に対して、本人の好みを客観的に評価する方法論について、我が国ではほとんど紹介されていない。本研究では、知的障害のある子どもの好みを活用した効果的な支援を学校で普及するための方法を明らかにすることを目的とし、文献の整理や特別支援学校教師に対する調査研究を実施した。 その結果、我が国の支援現場でも、子どもの興味関心をひきつける教材としての活用と、課題達成時の「ごほうび」としての強化子的な活用がある一方で、集団授業での活用の難しさが明らかとなった。また、ASD幼児に対して本人の興味関心に合わせた関わりだけでなく、好みに合わせて指導機会を設定することの有効性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
知的障害のある子どもに対して、教材やごほうびなどに本人の好みを活用して指導機会を設定することは、指導の有効性を高める効果があり、特別支援学校において各教師が積極的に実施していることが示された。そのうえで、個人の好みを集団での活動に導入することには困難さがあり、今後はその工夫点を整理することが必要であると考えられる。 また、好みの活用と関連した「トークンエコノミー法」などの支援技法について、理論的機序に関する誤解がある可能性が示唆され、応用行動分析学に関する教員研修の必要性が考えられた。
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