研究課題/領域番号 |
17K14064
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
楠 敬太 大阪大学, キャンパスライフ健康支援・相談センター, 特任研究員(常勤) (70770296)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 読みに困難を抱える大学生 / アクセシブルなデジタル書籍 / マルチメディアDAISY図書 / 実証実験 / 共有オンライン図書 / インタビュー / ライフヒストリー調査 / 高等教育機関 / ディスレクシア / 大規模アンケート / 図書のデジタルデータ化 / 高等教育 / 後期中等教育 / 高等教育・キャリア教育 / デジタル図書 |
研究成果の概要 |
本研究ではアクセシブルなデジタル書籍の1つであるマルチメディアDAISY図書に注目し,読みに困難を抱える大学生1名に対して,大学での教材のDAISY化を試みた. 活用を開始して,1年後と2年後に「印象的評定」に基づきアセスメントしたところ,継続的に使用することで,読み書きに対する抵抗感は減少することが明らかとなった.並行して,ディスレクシア支援の先進国と言えるアメリカ合衆国の状況を検証した.実証実験と国際比較による知見に基づき,必要な専門書籍へのアクセシビリティを高めるには,共有オンライン図書館等のアクセシブルな専門書籍をすぐに読める環境を整備することが求められることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
河村(2018)は「マラケシュ条約の批准により,障害者差別の解消に取り組むことが義務とされる国と自治体が関わって設置する様々な図書館が改めてその使命を確認し,率先して情報アクセス差別の解消の体制整備に取り組むことが期待されている(P.11)」と主張している。 このように情報アクセシビリティの環境整備は,義務教育段階から高等教育・キャリアにかけて継続していく必要がある。本研究で高等教育機関でのマルチメディアDAISYの活用方法を構築することは,今後の情報アクセシビリティの環境整備に大きなインパクトを与えるであろう
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