研究課題/領域番号 |
17K14065
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
狗巻 修司 奈良女子大学, 人文科学系, 准教授 (30708540)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 自閉症スペクトラム障害 / 反復的行動 / 相互交渉 / こだわり / 支援者のはたらきかけ |
研究成果の概要 |
自閉症スペクトラム障害をもつ幼児期から学童期前半の子どもを対象とし,他者とのやりとりの発達的変化に伴って,障害特性の1つである反復的行動の変容プロセスについて縦断的な観察を実施した。本研究の結果,他者とのやりとり場面での行動変容に伴って,反復的行動の出現頻度や行動の継続時間に変化がみられること,および,反復的行動のなかでも常同行動や限局行動を他者がやりとりの中でうまく「活かす」ことで遊びを展開していくことが明らかとなった。 本研究を通じて,自閉症スペクトラム障害児の反復的行動を相互交渉の中で「活かす」という視点の重要性を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自閉症スペクトラム障害児者への支援では「こだわり」(反復的行動)が問題となることも多い一方で,学術研究として反復的行動を対象とし対人相互交渉の障害特性と関連させた検討は不十分である。本研究では幼児期から学童期にかけての自閉症スペクトラム障害児を対象とし反復的行動の変容過程について分析することで,この行動が有する適応的側面,すなわち,反復的行動を対人相互交渉場面で「活かす」支援方法を検討するうえでの基礎的資料を提供することができたといえる。
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