研究課題/領域番号 |
17K14093
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ナノバイオサイエンス
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研究機関 | 大阪大学 (2018-2019) 神戸大学 (2017) |
研究代表者 |
香門 悠里 大阪大学, 理学研究科, 助教 (90773218)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 分子インプリンティング / 高配列相同性タンパク質 / タンパク質認識 / タンパク質―リガンド相互作用 / 表面開始ATRP / 血管内皮細胞増殖因子 / ヘパリン / タンパク質認識高分子材料 / リガンド-タンパク質相互作用 / 分子認識 / バイオマーカータンパク質 / バイオセンサ / タンパク質検出 / 機能性高分子 |
研究成果の概要 |
本研究では、分子インプリンティングで作製される人工高分子レセプター(MIP)に標的タンパク質―リガンド間の特異的な分子認識能を付与することで、アミノ酸配列の相同性が高い(87%)タンパク質を識別する人工高分子材料の開発を行った。リガンドによる標的タンパク質のリガンド結合ドメイン認識能と、分子インプリンティングによるサイズ・形状識別能を組み合わせることでMIPの親和性・選択性が格段に向上し、天然の抗体に替わる分子認識材料の創製の可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
酵素や抗体など生体由来のレセプターは分子認識能が高いため、血液検査などの病気の診断を始め幅広く利用されているが、高価で壊れやすいといった課題がある。本研究で開発した人工高分子レセプターは、配列相同性の高いタンパク質に対しても抗体に匹敵する分子認識の実現可能性を示した。またこのレセプターは、生命機能に重要な配列相同性の高いタンパク質-リガンド相互作用の探索など生命機能の解明に資することが期待され、学術的に意義がある。さらに本手法は、様々なタンパク質-リガンドのペアに応用可能であり、抗体に替わる人工材料を低コストで量産できる可能性があることから産業分野への波及効果も期待できる。
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