研究課題/領域番号 |
17K14098
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ナノマイクロシステム
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
有馬 彰秀 大阪大学, 産業科学研究所, 特任助教(常勤) (20781347)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | ナノポア / イオン電流 / 電気泳動 / マイクロ・ナノデバイス / バイオセンサ |
研究成果の概要 |
本研究では、ナノスケールの細孔(ナノポア)を利用した電気的単一粒子捕捉法(ナノポアトラップ法)を一細胞解析へと発展させることを目指した。本研究により、細胞が1個レベルで捕捉可能であることが実証されると共に、体積を指標とした粒子識別が可能であることが実証された。また、ナノスケールの粒子位置制御機構としての応用可能性も示唆された。微小な検体をナノポアという局所空間に体積や表面電荷の情報を得ながら捕捉できるとともに、ポア垂直方向において位置制御可能であることは、他の分析手法と組み合わせにおいて有効に機能すると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義として、ポアというナノ空間において、電気泳動力や電気浸透流の抗力のバランスを介して、検体体積・表面電荷の違いがイオン輸送へと与える影響について知見が得られたことが挙げられる。また、社会的意義として、本研究成果を他の分析手法と組み合わせることで、液中であっても単一粒子レベルについてより詳細な解析が可能となり、近年問題となっているPM2.5等の空気中有害微粒子や、海洋中マイクロプラスチックなどの調査に大きく寄与することが挙げられる。
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