研究課題/領域番号 |
17K14121
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
光工学・光量子科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
巻田 修一 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (50533345)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 網膜光凝固術 / 光干渉断層計 / 組織変性 / エンドポイント / 熱変性 |
研究成果の概要 |
光凝固用レーザーと光干渉断層計(OCT)のプローブ光を同時に同じ網膜の同じ位置に照射する装置を構築し、レーザー照射中に生じる組織の変形と変性を求める方法を開発した。 実時間でのモニタリングを想定し、組織内の局所光路長変化から変形・変性量を表す指標を求めた。この指標と、光凝固術後に起こる組織損傷の度合いを表すレーザー凝固斑の生成との間に良い相関があることが、豚眼での実験により確かめられた。 また、この指標に基づいて光凝固レーザーを遮る機構を組み込んで、実際に光凝固術をレーザー照射中にモニタリングしながら中止する実験を行い、レーザー凝固斑の生成を良く制御できることが確かめられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究課題で得られた成果により、OCT を用いた網膜光凝固術の術中モニタリングと、施術の終了時点のマネジメントにより、レーザー照射による組織損傷の制御の可能性が示された。 また、網膜組織に限らず、物体内部の変形などを高い空間分解能で、非破壊・非侵襲に定量評価する新たな方法として、他の応用への波及効果が期待される。
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