研究課題/領域番号 |
17K14125
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
光工学・光量子科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
竪 直也 九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (30466784)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 光情報処理 / 光セキュリティ / ナノフォトニクス / ナノオプティクス / プローブ顕微鏡 / 物理セキュリティ / 個体認証・真贋判定 / FPGA / 応用光学・量子光工学 / 光物性情報システム / 走査プローブ顕微鏡 / 情報システム / 暗号・認証等 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、独自に提案する、ナノ寸法の揺らぎを利用して測定対象物に関する構造情報を読み取る非走査型プローブ顕微鏡の基本原理に基づき、実用化を念頭に置いたナノ特徴量読み取りシステムを開発することにある。本研究の遂行にあたっては、当初の実施計画どおりNational Instruments社製PXIシステムを導入し、対象物との間の局所相互作用に基づく読み取りプローブの微小振動に由来した分子間力と光応答の変動の同システムによる検知を実証した。また、それらの信号の時系列変動が対象物に応じた固有の特徴を示すことを併せて実証した。同成果は、本研究のセキュリティ応用上本質的かつ重要なものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
セキュリティ問題は現代社会において普遍的な検討課題であり、特に物理セキュリティの分野においては、その本質的な解決が強く望まれている。本研究は、対象物が有するナノ寸法の特徴量の読み取りを実用に即したシステムで実現することでこの情況の打破を目指すものであり、今回得られた成果にはその基盤概念を実証したという点において社会的意義がある。また本研究の基盤技術の実証は、セキュリティのみならず、センシングをはじめとする各種ナノ光技術に関する分野においても学術的意義があり、今後各種設計手法および測定手法の開発において波及効果をもたらすことが期待される。
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